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知っておきたい!お墓参りの作法やマナー

知っておきたい!お墓参りの作法やマナー

お墓参りの意味

小さな時から両親や親族とお墓参りに行ったことがある方も多いはず。
ですが いざ自分でお墓参りに行くとなると マナーや作法に対して不安な方も
いらっしゃるかと思います。

お墓はご先祖様の家、また一家の象徴。また、不必要だと考える方もいると思います。
しかし 本来は故人様との心の繋がりを感じるための 心の拠り所としての意味があります。
お墓参りは故人様やご先祖様の供養を行う場所であり 偲んで冥福を祈り、感謝の気持ちを伝える場所でもあります。

私たちが今ここに生きているのは、ご先祖様が昔からここまで、命を繋いできてくださった
おかげでもあると言えます。
そう捉えると なんだか今まで何となく行っていたお墓参りも 心持ちが変わってきませんか?

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時期

時期や時間帯は特に決まりはありません。一般的なお墓参りの時期は

  • お盆
  • お彼岸
  • 命日
  • 年末年始
  • 回忌法要

毎日、月命日、また帰省のタイミングでお参りする方もいらっしゃいます。
またどの時間帯に行っても構いません。しかし昔から「仏様ごとは後回しにしてはいけない」という仏教の教えがありますので
午前中のうちに行けるなら 午前中に行く方が好ましいでしょう。また早いうちのお参りは時間の余裕ができ、混雑しがちなお盆時期なども
スムーズにお参りが出来ます。夏場などは特に気温の高い日中よりも涼しい朝のうちに行くことをおススメします。
もちろん午後にお参りしても 全く問題はありません。

マナー

基本的に特別な決まりやルールはありません。
服装も決まりはありませんが、ある程度TPOをわきまえた服装が良いでしょう。
また霊園などは 受付時間を事前に確認しておくと 慌てずにゆっくりお参りすることができます。
複数人でお墓参りをする際は 故人様から関係が近しい人からお参りをします。
お墓が寺院にある場合には お墓に行く前に本堂でお参りをしてから お墓参りを行いましょう。

お墓参りの作法

①掃除

844471.jpg 落ち葉や雑草の除去、また墓石の汚れを拭き取ります。文字の部分も丁寧に掃除しましょう。
水や 冬場にはお湯などを準備しておくと良いでしょう。
ただし、「硬いたわしやブラシでこする」「家庭用洗剤で掃除する」などは 墓石の変色や傷める原因になるため
やってはいけない行為になります。また 墓石専用の洗剤がホームセンターなどでも販売されていますが、墓石の種類や汚れによって
合う洗剤が異なるため 洗剤を使用したい場合は お店で相談して購入することをおすすめします。
お墓はゴシゴシこするのではなく スポンジや雑巾などをつかって優しく水洗いし 仕上げに乾いた雑巾で拭き上げます。

墓前にお供えをする

779565.jpg お花は左右対称になるようきれいな水鉢にさします。本数、色数、種類は奇数が良いとされています。
絶対的な決まりはありませんので 故人好きだったお花などをお供えしても良いでしょう。
ただし トゲや毒がある、香りが強い花は避けるのが基本です。
故人の好物や旬の果物、ご飯やお菓子をお供えします。

③お線香をつけてお参り

221298.jpg ろうそくに火を灯し 線香には火をつけて立てるか寝かせます。そのあと 故人様と関係の近い方から合掌して冥福をお祈りします。

④後片付け

22157355.jpg お参りが終わったあとは必ず片付けて帰りましょう。
必ず火を消す事、またお供えした食べ物は放置するとカラスや動物に荒らされる事もありますので 必ず持ち帰りましょう。

やってはいけないNG行動

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火を吹き消す

線香やローソクの火を消すとき 思わず「フ―っ」と息を吹きかけたくなるかもしれません。
しかしこれはNG行動です。理由は仏様に人間の穢れた息がかかるのを防止するため と言われていますが
吹き消す際に飛び散った蝋や灰が せっかくきれいにお掃除した墓石にかかったり、周りに落ちて火災につながる
場合があるためです。
火を消す場合は手で扇いで消すようにしましょう。

お酒やジュースを墓石にかける

故人が生前好きだったお酒やジュースを良かれと思い、墓石にかける方もいらっしゃるかと思います。
しかしこちらもNG行動。お酒やジュースに含まれる成分が墓石にカビやシミを生じさせる原因となる事があります。
お酒やジュースは容器にいれてお供えしましょう。どうしても墓石にかけてあげたい場合は 直後に水洗いをしっかり行いましょう。

墓石を濡らしたまま帰る

せっかくきれいにお掃除をしたのに濡らしたまま帰るのは 自然乾燥で良さそうですが 実はNG行動です。晴れた日には
埃や花粉といった目には見えない多くの浮遊物が空気中に舞っています。そういった浮遊物が濡れた墓石に付着し水垢の
原因となってしまいます。お掃除後はしっかりと水分を拭き取ってあげましょう。

迷惑行為やマナー違反となる行動

大きな声を出したり騒いだりする行為はもちろんNG行動です。お墓は先祖や故人が眠っている場所のため大きな声を出したり
騒いだりする行為はやめましょう。複数人でお墓に行くこと自体は問題ありませんが 周りへの配慮は忘れずに。

ゴミや使用した掃除用具を片付けない

お掃除で出たごみは 用意しておいたゴミ袋などに入れて必ず持ち帰りましょう。霊園によってはゴミの回収を行ってくれることもありますので
事前に確認をしておくことをお勧めします。また掃除用具などを借りた場合、汚れていればきれいに洗い、その場に放置せず
元の場所に返却します。

お供え物を片付けない

お供え物の放置は カラスや動物が食べ荒らしたり、缶飲料の放置で墓石にサビが出たりする原因の一つです。
お供え物は自宅へ持ち帰り 家族でいただくか、その場でいただくのが正しい供養の方法です。

他の方のお墓の区域に立ち入る

特に霊園など共同墓地の場合、善意のつもりで掃除しようと他の方の区域に立ち入ることは、マナー違反になります。
あきらかなゴミが放置されている場合や、衛生的な問題がある場合は霊園の管理者などに相談する事をおススメします。

許可のない除草剤の使用

ご自身の区域内に雑草が生えていて面倒に感じる事もあるかもしれません。しかし許可のない除草剤の使用は控えましょう。
霊園や墓地によって除草剤の使用を規制している場合もあります。使用したい場合は事前に管理者へ相談をしましょう。

ろうそくの火をそのままにして帰る

自然に消えると思いこんでそのままにして帰る行為もマナー違反となります。火災の原因となる場合があるため
必ず火が消えているか しっかりと確認してから帰るようにしましょう。

ちょっとおまけ 迷信的なNG行動

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根拠はないのですが迷信的に信じられているNG行動。絶対ではないものの 信じている方や地域によって気にしている場合も
あるため、周りの方に聞いてみるのも良いかもしれません。

一人でお墓掃除・お墓参りへ行く

一人でお墓掃除やお墓参りへ行く事を止められた事がある方もいらっしゃるかもしれません。
昔はお墓が山奥といった足場の悪い場所にあったので一人でお参りに行くのは危険でした。そのような昔の印象だけが
現在でも残っているのが原因で「一人で行くのはダメ」と考える方もいらっしゃるのかもしれません。

暗い時間のお墓掃除・お墓参り

暗い時間はなんとなく寂しく感じることもあり、あまりいい気分ではないかもしれません。しかし特に根拠はなく、暗い時間に行っても
問題はありません。ただし暗い場所では足元が見えづらく、転倒してケガをする危険性がある他、掃除もしにくいので
やはり日中の明るい時間に行く方が良いでしょう。また霊園や寺院などは 受付時間内に行きましょう。

「五供」とは

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仏教ではお供え物の基本とされる5つのものがあります。
それらを「五供(ごくう・ごく)」と呼びます。五供の一つ一つにはそれぞれ意味があります(*宗派によって多少の違いがあります)。

  • 【香】お線香
    束のままあげる場合と数本づつあげる場合があります。
  • 【花】仏花
    仏花はお墓の正面に向け左右対称にし生花を用いるのが基本です。
  • 【灯燭(とうしょく)】ろうそく
    ろうそくに火を灯す事を指します。灯りには暗い煩悩を捨て去り明るい悟りに至ることを讃える意味があります。
  • 【浄水】きれいなお水
    掃除用とは別にお供え用のきれいな水を水筒などで持参します。自分たちの心も浄化されるという意味もあります。
  • 【飲食(おんじき)】食べ物
    食べ物は直接墓石に置かず、半紙や懐紙の上に置きましょう。

片付け

お墓参りが終わったら必要な片付けをきちんと行いましょう。


  • 花はお参りの都度、新しいものに替えるのが基本です。花は時間と共に枯れ水も腐ってきます。そのためお墓参りの後は遠方などで
    頻繁にお墓参りに来られない場合は花を持ち帰った方が良いとされています。霊園によってルールがある場合はしっかりと確認しておきましょう。
    また持ち帰ったお花を仏壇に飾るのはNGです。玄関やリビングなどに飾りましょう。

  • ろうそくの火、お線香の火 は火災の原因となりますので必ず消してください。ろうそくは手で扇いで消しましょう。
  • 食べ物
    昔は墓前のお供え物は持ち帰らないこともありましたが、現代ではそのままにしておくとカラスや動物に食べ荒らされたり、腐ったりするためそのままにしない事が一般的です。
    またお供えしたものを墓前で食べるのも供養となりますので お参りした後はその場で食べても構いません。

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最近お墓参りに行けなかったり、普段なかなか行く機会が無い方は この機会にご先祖様へ会いに行ってみてはいかがでしょうか?
きっとご先祖様もあなた自身も 素敵な時間を過ごせると思います。

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