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知っておきたい!お盆飾りについて
お盆飾りの期間
お盆では 様々な飾り付けがあります。当日慌てないように余裕をもって準備を始めましょう。
仏具店では6月頃からお盆用品が並び始めます。お盆直前は売り切れていることもあるため、早めに検討されることをおススメします。
また 必要なものがわからない時は 店頭のスタッフにぜひお声かけ下さい。
お盆とは正式名称を「盂蘭盆会(うらぼんえ)」「盂蘭盆(うらぼん)」と言い、ご先祖様や亡くなった方の霊をお迎えして一緒に過ごすという供養の一つ
です。浄土真宗ではお盆は「観喜会(かんぎえ)」と呼ばれます。そして 浄土真宗では「魂は仏になる」という死生観から成仏した魂がこの世に帰ってくるという考え方はしないため お盆特有の 送り火迎え火 精霊馬などを準備しないのも特徴です。
2024年(令和6年)のお盆期間 7月盆 7月13日(土)~7月16日(火) 8月盆 8月13日(火)~8月16日(金) |
地域別 お盆期間
7月13日~16日 | (7月盆 / 新盆) | 東京都、神奈川県、石川県、静岡県の各一部地域(都市部) |
7月31日~8月2日 | 東京都多摩地区の一部地域 | |
8月13日~16日 | (8月盆/旧盆/月遅れ盆) | 全国(一部地域を除く) |
8月中旬~9月上旬 | 沖縄県 |
精霊棚
お仏壇の横、もしくは前に台を使って並べます。経机などを使用しても構いません。小型・ミニ仏壇など棚に置いてある場合は 横に並べて飾り付けをします。
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代表的なお盆飾り
お盆飾りは故人様への気持ちを表すためのものとされており 感謝や供養を込めて華やかに飾り付けます。
また地域によって使用するお飾りや内容が異なる場合もございます。ご不明な場合は菩提寺様や身近な人に確認をすることをおススメします。
ここでは全国共通・一般的なお盆飾りを紹介します
お盆提灯
帰ってくるご先祖様への目印として 昔は外に掲げていましたが 現在では室内に置く事が一般的です(外に灯篭を掲げる風習が残っている地域もあります)。
灯りはお供えの基本の一つ「燈明」と言われ、多いほど良いとされていました。さらに提灯は「灯り(火)」と「花」の二つを表しており ぜひお迎えに飾り付けて欲しいものです。
最近では普段のインテリアにも使えるモダンタイプも数多く 販売されています。
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新盆(初盆)限定でお飾りする「白紋天」
故人様が亡くなられた後 初めて迎えるお盆のことを「新盆(または初盆)」と呼びます。その際、「白紋天(しろもんてん)」と呼ばれる白い提灯をお飾りします。
白紋天は新盆(初盆)のみで使用するため お寺さまに納めるか送り火で一緒に燃やす型でご供養します。 *地域によって 処分方法にルールがある場合がございます。事前に確認をしておきましょう。 |
マコモ
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結界としてお盆飾りの下にひくすだれ状のゴザです。 マコモ(真菰)イネ科の植物で別名「ハナガツミ」と言います。
お盆期間はお位牌をお仏壇から出し、精霊棚に設置します。
マコモの上に戒名の数だけ木皿を敷き、仏膳や陶器皿、湯呑などを用意し箸を位牌側にしてお供えをします。 お仏壇の花立・ロウソク立てを置き、蓮の葉の上に季節の野菜や果物をお供えします。 精霊馬など飾り付けます。 |
精霊馬
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◇精霊馬は、ご先祖様が家に来る時に乗ります 精霊馬はキュウリに4本のお箸を差し、馬を模したお盆飾りです。 |
ほうろく
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迎え火・送り火の際に使用する素焼きのお皿です。 家の玄関やお墓で おがら(麻がら)やたいまつを折って積み重ねて焚きます。時間に決まりはありませんが 夕方に行う事が多いようです。 *地域によって日程や時間は異なることもあります。事前に菩提寺様や身近な人に確認しておくと安心です。
火が灯ったら感謝を込めて 手をあわせます。
おがら(麻がら)が燃え尽きたら 用意した水をかけ完全に消火します。 灰や燃えカスは可燃ごみなどで処分しましょう(自治体の処分方法に従いましょう)
ほうろく皿は使用後 洗ってしまっておけば毎年お使いいただけます。
*マンションなどの場合は住居の規定を守り実施できるか確認しましょう。 |
お供えする食べ物
お迎えしたご先祖様にお供えをした後 集まった家族や親戚でお供えを分けて頂く事が一般的です。普段 口にしている食べ物や お供えの定番とも言える精進料理、地域によってそうめんなどもあります。
水で戻してレンジでチンするだけの手軽なフリーズドライタイプの精進料理など、手軽に本格的なお供えができる素材セットもあります。
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献立例
*七色汁:しいたけ・ごぼう・里芋・冬瓜・なす・ささげ・かぼちゃ |
飾り方 コーディネイト例
昔からの風習であるお盆。大切な故人様やご先祖様に想いを馳せる期間でもあります。この機会に手を合わせてみてはいかがでしょうか。
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